東日本大震災時(2011年3月11日)
   

  日立市内には湧き水が三十数カ所あると言われています。日頃は美味しい天然水として愛飲
され、あるいは洗い水として利用され、さらには美しい風靡を織りなす ”湧き水”として観賞さ
れております。

 本年3月11日の東日本大震災時、日立市に於いても、地域に差があるものの概ね10日間程
水道が断水しました。その折り、市内のここかしこで ”命の水” を求めて湧き水の出る場所に、
車や人の長い行列ができていたのを目の当たりにされた方が数多くおられると思います。

 そこで、当ホームページきららでは、これらの湧き水が 震災時いかに役だったか、また震災
を被ったかについても近所の方へのヒヤリングを含め、3次にわたり調査をしました。
 第1次調査 :日立市南部・中部  2011年6月15日
 震災3ヶ月後の訪問につき、ライフラインや湧水箇所への道,側溝等の施設には被災の痕跡
は残っていませんでしたが、泉が森では泉神社の鳥居が一部損壊,複数の灯籠の倒壊が見られ
ました。


 
調査箇所: 
  @ 泉が森の湧水 (水木町2丁目)
     JR大みか駅から800mの所に位置しています。日立市の国道245号線沿いの水木町
   で、海から離れて内陸に入り込んだところにあります。・・・→ @ の本文へ

  A 金沢 弁天池の湧水 (東金沢町4丁目)
    東金沢交流センターから歩いて5〜10分位の所に金沢弁天公園があります。鬱蒼とした
   木立に囲まれた公園内に金沢弁天池があります。・・・→ A の本文へ

  B 小豆洗不動尊の湧水(東成沢町3丁目)
    茨城大学工学部近くを流れる鮎川の大学橋、その橋に近い左岸河原に降りる途中に小豆
   洗不動尊があります。・・・→ B の本文へ

  C とうふ工房の湧水(入四間町)
    県道36号を本山トンネルを抜けて「お岩神社」のすぐ手前,左側に「JA中里とうふ工」
   があります。そこの駐車場に とうふ工房の湧水 「木の根坂湧水」の採水場があります。
   ・・・→ Cの 本文へ   
    
 調査者 : 八巻秀雄、宇梶秀夫、佐藤広子、鈴木富美江、金谷俊治
 第2次調査 :日立市北部  2011年10月26日
 今回第2次として、日立市北部の湧水に関して調査を行いました。今回の調査は、東日本震
災から既に7ヶ月を経過していることもあり、湧水が震災時いかに役だったか,という観点に
は余り拘らず、日常いかに活用されているかという観点から調査しました。 

 調査箇所: 
  D 奥撫の湧水(十王町高原)
    県道60号 ”たかはら自然塾” より100m先右側に椎名酒造があり、その脇にある横
   川バス亭標識の所を右折すると横川部落を流れる奥撫川があります。奥撫川に沿って高
   萩中戸川田代への奥撫路の傍らに清水が湧き出す箇所があり、奥撫の湧水1号点、2号点
   と呼ばれています。
・・・→ D の本文へ

  E 切り目の湧水 (十王町高原)
    十王川の上流域の県道60号沿い、横川バス停より里見方面へ1kmほど先の集落、
   杉林の中の花崗岩類の割れ目から豊富に湧き出る水があります。・・・→ E の本文へ

  F 小舟の湧水(砂沢町)
    県道10号 日立いわき線の日立北IC出口から北方面すぐの西側道路に入ります。すぐに
   分岐があるので「永通テクノ」側に入ります。湧水取水場までは約50mです。
   
・・・→ F の本文へ

  G 東連津川周辺の湧水(小木津町)
    松が丘団地と常磐自動車道取付道路の間に東連津川があります。その周辺の田畑の中に
   湧水があります。道順としては、松が丘団地4丁目、集会所脇の坂道を下って折笠方面
   へ100mほど行ったところです。・・・→ Gの 本文へ   
    
 調査者 : 内藤達郎、八巻秀雄、佐藤広子、月沢弥生、金谷俊治
 第3次調査  :日立市北部  2011年11月30日
  
3.11の東日本大震災による長期断水で水の貴重さを知ることになり ”命の水” が水道の給
水だけでなく、湧き水の恩恵も受けました。平時から湧水に関心を持っておくことも大切と考
え、日立市南部・中部・北部の湧水を調査しました。日立市北部地区の湧水は10月26日に調査
しましたが、その時まわりきれなかった「名水七瀬の泉」を今回調査しました。

 
 調査箇所: 
   H七瀬の泉(日立市十王町高原)
    「名水七瀬の泉」とブナの木に取り付けられた看板、その泉は道路敷設で路面より下に
   なったようで、8段ほどおりた地下の空間で湧水が勢いよく流れ出ています。七瀬の泉は
   深い山の麓になっています。

    
 調査者 : 佐藤広子、鈴木富美江、宇梶秀夫
 

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