鮎川を含む高鈴県立自然公園の一帯は、暖温帯に属する照葉樹林帯と暖帯落葉樹林の混交する地域であり、高鈴山をほぼ南北に走る稜線の東面・南面では、ヤブツバキ、シロダモ、ヒサカキ、ベニシダ、ヤブコウジなどがみられ、南面・北面ではイヌシデ、クリ、イロハモミジ、ケヤキ、モミなどがあり、植物相の豊かな地域です。
神峰山、高鈴山付近は、ヤシャブシ、リョウブ、オオバヤシャブシが発達し、特徴ある景観をつくっています。
市街地の後背地の山稜という地理的位置にあり、人為的影響を強く受けており、本州中部の平地や低地の平均的動物相を呈しています。ただし、動物地理分布上、暖帯性動物群と温帯性動物群の漸移地帯に位置し、両者の動物相が混交しているのが昆虫などにみられます。
この地域は、特にヘビの種類が多く、シマヘビ、アオダイショウ、マムシ、ヤマカガシなどが普通にみられます。
出典:自然公園案内シリーズV 「高鈴県立自然公園」パンフレットより抜粋
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