落見川は大和田町を水源とし、茂宮地域を流れ、五部橋(ごへいばし)先より茂宮町・留町の境をなして茂宮川へ合流している。茂宮町は大和田町とくらべて低地のため、排水路の役目をしているようである。
昭和20年代の頃までは、落見川の水量が多かったので、四ツ手綱漁法によりいろいろの魚をたくさん取ることができた。綱を川へ沈め、5〜10分位おいて、網を曳き網を揚げると、ふな・なまず・うなぎ等が四ツ手綱の中へ沢山捕れたのを見ることができた。昭和30年代以降になってからは、世の移り変わりには勝てず、いつのまにか四ツ手綱小屋も取りはずされ、平成12年3月まで、五部橋付近に残っていた唯一つの小屋も河川改修のため取り壊され、四ツ手綱小屋も遂に姿を消してしまった。
写真上は五部橋、写真左は在りし日の四ツ手網小屋
(出展:日立みなみ風土記 日立みなみ歴史民俗研究会編、
四ツ手網小屋写真は「ひたちの自然、まちなみ、そして人」(日立市生活環境部市民活動課編集、日立市文化のまちづくり懇談会発行)より)
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