南高野貝塚は県北地方では最古のもので、日立電鉄線南高野駅の西側茂宮川に架かる郡長橋の北川崖地にある。
現在、貝塚公園として整備され県指定の史跡となっている。縄文時代中期から後期にかけて形成された貝塚といわれている。当時は、この台地の南面まで太平洋が湾入しており、時代とともに海水は退き久慈川流域や周りの低地は湿地となり、一面に葦などが生え茂る陸地となったといわれている。
その証として、貝塚からの出土品には、ヤマトシジミ・カキ・ハマグリ・アワビなどの貝類のほか、カツオ・マダイ・スズキ・サメなどの魚類、シカ・イノシシ・タヌキ・キツネなどの鳥獣類の骨や石器などが数多く発見され、当時台地には大きな部落があったと推測される。
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(出展:”水と緑のふるさと ひらけゆく日立みなみ”ふるさと資料集より) |