滑川八景 3.小幡の落雁 |
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友呼ぼう 声高鈴の 峰越えて 小幡の田面 雁落ちるなり 小幡は海沿いの一番南側、宮田町に接した ところにあります。まとまった集落があり、 こんもりとした屋敷森の中には先祖代々からの 造りと見られる大きな家が続いていて、丘に 沿った通りには阿弥陀堂があります。 「小幡の丘の上から高鈴山の陽が落ちる 美しさに見とれ、思わずなつかしい友の名を 呼んだ途端、雁の一群が近くの田んぼに 舞い下りてきた。」 という一幅の絵のような光景が目に浮かびます。 今は清水浜と接する水田も埋め立てられ、 都市化の波がひたひたと押し寄せています。 |
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4.館跡の晴嵐 |
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館跡の 松の嵐の 音たえて 晴るる海路を 唐船のゆく 滑川浜から清水浜へ抜ける狭い海岸道路の傍に小高い山があります。 ここは昔小幡館(滑川浜館)があったところで、今は畑になっています。 「松の梢が静かに揺れるある晴れた日、異国の船が沖合いを通って行く。 ただ聞こえるのは潮騒だけ。」 という情景が崖の上に立つと偲ばれます。 海に沿って北はソバナゴ・大田尻の裸島から遠く鵜の岬が望まれ、 また南には浜の宮から会瀬海岸が見通せて、晴れた日の太平洋の眺めは 絶景といえます。 しかし海岸にバイパス道路で出来て、平成13年春の開通後にはその姿が 情景を変えてしまいました。 |
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