日立LNG基地と周辺を回る

 昨年3月、操業開始の東京ガス「日立LNG基地」を見学しました。朝10時、日立市立南部図書館に集合し、南高野史跡公園を回ってから日立港区第5埠頭にある「日立LNG基地」へ向いました。基地見学のこの日、外航船バースに停泊中のLNGタンカーが1時には出航するというので急ぎ久慈川右岸に回りました。LNGタンカーは月にほぼ1回で入港、見学と良いタイミングでした。久慈サンピア日立レストランで昼食の後、久慈漁港の「大貫丸」大貫さんに話を伺いました。
         期日 平成29年3月8日(水)
         取材 佐藤・菊池・真瀬・内藤・金谷・宇梶
         走行 約10㎞
 南高野史跡公園の駐車場に車を駐めて、県指定史跡の南高野貝塚を散策しました。場所は南に茂宮川が流れる南高野台地で、落葉の冬木のため地形や遠方を見ることができました。写真はヤマザクラの大木と取材メンバーです。  貝塚は縄文中期から晩期の遺跡で、台地の下には海が入り込んで海水と淡水が混じった場所でヤマトシジミなどの貝類がたくさん生息していたとみられ、ヤマトシジミやアカニシの殻が見つかっています。この遺跡には貝塚ばかりでなく、円墳や横穴式古墳が見つかっています。
 南高野史跡公園の散策路には舗装された道や整備された石段もあります。取材の時には梅の花が咲いていました。  駐車場の近くにはアシビ(馬酔木)の白い花が咲いていました。台地の急な南面には横穴式古墳があります。
 天然ガスはマイナス162℃で液化し、体積は1/600になります。このマイナス162℃はどのようなものか、LNG液に花びらやゴムボールを漬けて、物体が脆くなりパリパリと簡単に壊れることを示してくれました。  6台のローリー車が同時に積み込みができるローリー出荷設備です。ローリー車は台貫装置に載り積載量を計測するので、効率よく作業ができるそうです。このローリー車でパイプラインが繋がっていない顧客へLNGを供給します。
 写真左側の2基のタンクと建物があるLNG基地では停泊中の大型タンカーが見えないので、見学を終え久慈川右岸の久慈川河口に回りました。写真左側の大きいタンクは23万キロリットル(直径90m、高さ60m)のLNGタンク、手前の小さいタンクは5万キロリットルのLPGタンクです。写真右側の船は、球形タンク4基搭載の大型タンカー、エネルギー プログレス号です。大型タンカーは昨日入港、本日午後1時出港、また輸入国(5ヶ国)へ向います。
 日立港の釣り船は、LNG基地隣の第5埠頭から出る釣り船と、久慈漁港から出る釣り船の2ケ所あります。今回は久慈漁港の「大貫丸」大貫さんからお話を聞きました。釣り船のお客さんは県内の他栃木県や埼玉県など近県から多く見えるそうです。大貫さんの大貫丸では、シラス漁の漁業もやりますが、釣り船に力をいれています。大貫さんの息子さんは第三大貫丸(釣り船専用)を担当しているそうです。3月の旬の魚は「ヤリイカ」、「オキメバル」、「マダイ」、「テンマダイ」などです。
 大貫さんから元サッカー選手の「松木安太郎さんのメバル釣り」がNHK-BSプレミアムで3/12、3/18放映されることを聞きました。また、以下の紹介がありました。
・大島桜鑑賞遊覧船ツアー平成29年4月15日(土)、16日(日) 問い合わせ先:日立市観光物産協会
・日立沖真鯛釣り大会 募集は8月頃
・生シラスの冷凍品「海の輝き」 
 (取材者は帰りに久慈漁港にある久慈浜丸小漁協売店に寄り「海の輝き」を買い求めました)
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