102 ものと美意識

 平成17年(2005) 7月 2日 茨城キリスト教大学 キアラ館で、日立市と茨城キリスト教大学が連携して講演会が開催された。

ものと美意識
大英博物館の蔵が語る日本のこころ ― 今と昔 ―
講師 テレンス・ヴィクター・ハリス
大英博物館アジア部名誉キーパー・明治大学客員教授

 講師は ロンドンに生まれ、バーミンガム大学卒業後、1968年〜1971年の間 日本に滞在して、日本刀および剣道について学ぶ。 1977年〜2003年 大英博物館に勤務、2004年 アジア部名誉日本部長となった方で、著書に「五輪の書」の英訳などがある。

 日本の武道、特に剣道や刀剣に造詣が深い。「大英博物館」には埴輪・仏像・刀剣・陶磁器・漆器・錦絵など 多くの日本古美術品が 大量に収蔵されており、それらの管理・展示を通して感じている思いを 日本語で講演されたのである。

 イギリス人の講師に 日本が古来持っている “こころ” や “” について 「神妙」や「絶妙」の用語でお話を伺うのは 不思議な感銘であった。


ヴィクター・ハリス氏

( 吉田 稔 記 )