常陸の国は、鎌倉時代のはじめに真宗開祖の親鸞上人が長く過ごした
土地であるため、水戸近郊には由緒ある真宗寺院が数多くあります。
親鸞は越後流罪を許された後の建保2年(1214)42歳の時に常陸の国に下り、
稲田(笠間市) に草庵を作り、ここに留まって布教を行いました。
現在そこには西念寺が建てられています。
また、その近くには60歳の時の帰京の際に妻の覚信尼と別れた見返りの橋
の碑が残っています。
(左の写真は西念寺境内にある親鸞像)
西念寺本堂 見返りの橋
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稲田時代に集まった大勢の弟子は親鸞帰京後も常陸の国近辺に寺を建てて真宗の
布教を続けましたが、その中でも「嘆異抄」を著した唯円の創建した河和田
(水戸市)の報佛寺、 親鸞の孫如信が開いた陸奥大網の寺が徳川光圀により
大洗に移された願入寺などが有名です。
報佛寺の石碑 願入寺本堂
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そのほかにも、親鸞の曾孫覚如が選んだといわれる24輩と呼ばれる高弟達が
おり、各地に寺院を建てて真宗門徒を形成しました。
鉾田町鳥栖の無量寿寺(第3番、順信坊創建)や常陸太田市河合の枕石寺
(第15番、入西坊創建)、ひたちなか市館山の浄光寺(第21番、唯仏坊)、
水戸市緑町の信願寺(第23番、唯信坊創建)などがそれにあたります。
無量寿寺 枕石寺
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浄光寺 信願寺
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