西の妻古墳群 前方後円墳を核とする群集墳の一つとして、石名坂町の西の妻古墳群があげられる。ここには市内でただ一つ原形を残す貴重な存在となつた前方後円墳(1号墓)のほかに、円墳 (2号墓)が現存している。 発掘調査によると、1号墳多くの埴輪が墓の表面に建てられていたことが分かる。 新しい住宅地の中にある私有地で、標識など案内施設はないが、一見して古墳と分かる。 |
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1号墳(現存) |
1号墳同溝(発掘調査後消滅) |
西の妻古墳群は、久慈川に面する台地の先端に位置し、現在、前方後円墳1基(1号墳)と円墳(2号墳)で形成されていますが、周辺には消滅した古墳があり、円筒埴輪が散布しているところもあります。 1号墳は全長約51メートル、後円部約29メートル、高さ6.7メートル、前方部端幅約36メートル、高さ約6.4メートルの前方後円墳です。埋葬施設は未調査で不明ですが、横穴式石室が推定されます。周溝からは、人物埴輪や馬形・家形・円筒埴輪などが出土しています。築造時期は、後円部と前方部の高さがほぼ同じで、前方部が後方部より広がっている形態や埴輪などから、6世紀後半に造られてと考えられます。 2号墳は、直径約18メートル、高さ約3メートルの円墳で、埋葬施設は、横穴式石室と思われ、石材の一部が露出しています。埴輪は確認されていません。 |
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