日立の徳川家史跡3

大雄院


 天童山大雄院は文明2年(1470)南極寿星禅師の開基に なる曹洞宗の名刹で、かつては杉室の日鉱金属大雄院事務所 (左写真)あたりにあった。
最盛時には七堂伽藍が建ち並び、多数の僧が参禅したという。
光圀は寛文13年(1673)この地を訪れ月見の宴を催し杉室14景 を選んだ。
また天保4年(1833)斉昭がここを訪れている。
    
山水を 筧にわたす それよりも
        あやうかる世は 遁れてもすむ

という彼がこの時に詠んだ和歌を刻んだ石碑が事務所構内に 建っている。
現在大雄院本堂は神峰公園の西南に移されており、御本尊の 釈迦如来三尊像は室町時代の作で県指定文化財である。
     

参考文献:「仲町いまむかし」


斉昭の歌碑                   現在の大雄院本堂

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