スティホームで家庭菜園

宇梶 秀夫   
令和2年11月25日
 年号令和の最初の元日、長年購読している新聞記事に茨城県の全国一位がいくつも紹介されていた。一番頼もしいのは男子中学生2年生の体力日本一である。2019年全国体力テストで茨城県は44.72点で第一位。隣り栃木県は41.32点で第34位である。工場敷地面積は茨城県が全国一位。これは経産省2018年のデータによるもので、関東三県では群馬県が第3位、栃木県が16位である。ゴルフをする人の割合も茨城県が第一位で、総務省の2016年のデータで群馬県7位、栃木県9位と北関東ではゴルフをやっている方が多い。
 2016年、総務省の園芸・ガーデニングをする人の割合の調査で、茨城県は32.3%の第一位である。第二位群馬県、第三位栃木県と北関東三県が占めている。茨城県が第一位なのは、住宅敷地面積も第一位なのだからかもしれないと新聞は書いているが、休耕の畑を区画して畑仕事をしている姿も多いので、宅地でのガーデニングだけではなさそうだ。
 チューリップやヒアシンスなど球根ものの花は自分が持ち家になって以来続けている。特にヒアシンスは球根が病気に冒されにくいのか、数が多い。花が終わった後も球根を太らせるため、直ぐには掘り出せない。そのため、次の野菜を育てるのに都合が悪い。葉ショウガを食べるのは好きなので、ショウガを庭で育て今年は2年目となった。ショウガの植え付けには、半月以上、土作りの期間が必要で、ヒアシンスがあるとこの作業ができない。
 ヒアシンスの球根は畑深くにシャベルを差し込まないと掘り起こせない。球根の数が多いと大仕事になる。やっとの思いで堀り上げた球根、タマネギを買った時のネットを使い風通しの良いところにぶら下げて保管した。夏、近くの図書館で植えるというので寄付した。この植え付の様子はスペースマガジンという地元月刊誌で紹介された。来春、図書館で咲くヒアシンスの花が楽しみだ。
 今年は不要不急の外出はしなかったので家に居ることが多かった。昨冬近所の公園で集めたクヌギとコナラの落ち葉を用いて腐葉土を作った。庭に置いているプランターや鉢に土が残っている。鉢の土を取り出し天日干しで消毒し、これをフルイで濾し大粒の土や古い根のなどを取り除く。この土を腐葉土と発酵させておいた米糠をまぜ、素焼きの深鉢に押して詰めEM活性液を湿らせ、ビニールシートで覆い庭隅に発酵のため保管した。この土作りは有効だった。
 今年の夏、7月は雨や曇が続き、8月になると一変して真夏の日照りが続いた。例年なら8月半ば過ぎに播いていたパンジー、今年は9月1日と少し遅くなったが、保冷箱に保冷剤を入れてタネ播き用トレーに播いた。10月後半、前述の土作りした土を鉢から取り出し、新しい赤玉土を量で2割くらい追加し、苦土石灰で少し中和するようにしてプランター・ハンガー鉢・花壇に植えた。11月の中旬過ぎには薄紫、黄色、白色、うす赤色などグラデーションのあるパンジーの花が咲き始めた。数にして百本を超えている。長いスティホームは、このパンジーの花作りのほか、葉大根・小松菜・ほうれん草・春菊などを播き、今は葉を大きくしている。半月前に播いた絹さやとツタンカーメンの芽も出た。