カレンダー |
吉田 稔 平成27年9月 |
毎日が日曜日の日々を送っていても、社会とのささやかな係わりを確認するため、
カレンダーのチェックが欠かせない。
居間に下げてある月めくりのカレンダーは、日曜日が1列目にに並んでいる。 日本の大多数のカレンダーで、週末の日曜が週の頭にきているのはなぜなのだろうか。 イランで暮していた頃は、週が土曜から始まって金曜に終わっていた。 すなわち シャンベ(土)、イェキシャンベ(日)、ドシャンベ(月)、セシャンベ(火)、 チャハルシャンベ(水)、パンシャンベ(木)、そして安息日 ジョメ(金)であった。 ちなみに、タジキスタン共和国の首都ドシャンベ市は、月曜日毎に市が立ったことに 由来している。 それはさておき、自室の近くに下げてあるカレンダーは、社友会から送られてきたもの である。これを見ると、週の頭が月曜になっていて、週末が日曜なので違和感がない。 それでは世界的な標準はどうなっているのだろうか。 在職中に海外出張したときは、代理店の作る旅程表だけを頼りにせず、必ず ABC時刻表で確認していた。 エービーシー世界航空時刻表は英国で月刊されている。 出発地名がABC順に並んでいて、出発地毎に到着地名がABC順に並んでいる。 定期便の出発時刻(現地時間)と到着時刻(現地時間)が列挙されている。 そして同じ行の左側に、1から7の数字が並んでいる。 凡例を参照すると、1=MON(月)、2=TUE(火)、3=WED(水)、4=THU(木)、 5=FRI(金、6=SAT(土)、7=SUN(日)となっている。 例えば135であれば、月・水・金にフライトがあることになる。 世界の航空業界では、月曜が1番なのである。 予定表を書いたり、ちょっとしたメモを記したりするために、ポケットダイアリを 利用している。 日誌爛は見開きの左半分が7行に分割されていて、月曜から日曜の順に並んでいる。 見開きの右側は簡素な横罫線になっていて、自由にメモが書ける。 もっとも、友人の一人は、日本のカレンダーに合わせて、同じポケットダイアリの、 左ページが日曜から土曜のバージョンを使っているといっていたが。 日曜から始まる日本のカレンダーは、いずれ歴史的文化遺産にでもなるのだろうか。 |