我が家の老犬 |
森実 伸明 |
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我が家には、16歳になる雌のシェルティがいる。飼うきっかけは定かではないが、娘が面倒を見るという約束でOKを出したことには間違いないが、あっとい う間に親が面倒を見る羽目に陥ったのは、世間一般の多くの皆さんと同様である。 世の中には、猫好きな人、犬好きな人と大きく分かれている。幸いにして我が家は一貫して犬好き家族であり、別に抵抗感はなかった。女房と娘の反逆で雌を飼 う羽目になったが、今では育て易さなどで、今ではこれで良かったのかなと思っている。 シェルティの正式な名称はシェットランドシープドッグと言い、名前が示すように元来は牧羊犬で、形状は「名犬ラッシー」のラフ コリー種を小型にした感じである。犬には流行があり、16年前頃はシェルティ、その後シベリアンハス キー、最近はゴールデンレトリーバーのように移り変わりがある。しかし、流行らなくなった犬や売れない犬、飼いにくくなった犬がブリーダや飼い主に捨てら れたニュースを聞くと、最後まで面倒をみて欲しいものだと思う。 餌の袋を飾る犬の殆どがシェルティであるように、見栄えの良さ、適当な大きさが一般受けし、特に子供に好かれる代表的な犬である。我が家でもその恩恵を 受け、近所の女の子のよい遊び相手になり、散歩などの運動は任せっぱなしの状態が続いた。もっとも良いことだけではなく、庭が踏み固められ芝生が全滅、猫 にだけ敵意を示す子供の好きな番犬失格の犬になってしまった。 甲府在住の4納、最近はゴールデンレトリーバーのように移り変わりがある。しかし、流行らなくなった犬や売れない犬、飼いにくくなった犬がブリーダや飼い 主に捨てられたニュースを聞くと、最後まで面倒をみて欲しいものだと思う。 餌の袋を飾る犬の殆どがシェルティであるように、見栄えの良さ、適当な大きさが一般受けし、特に子供に好かれる代表的な犬である。我が家でもその恩恵を 受け、近所の女の子のよい遊び相手になり、散歩などの運動は任せっぱなしの状態が続いた。もっとも良いことだけではなく、庭が踏み固められ芝生が全滅、猫 にだけ敵意を示す子�「が、和犬に比べ洋犬は番犬に向かないおとなしい種類が多いように思う。現実に、最近話題のセラピー犬や盲導犬などは洋犬もしくはそ の雑種である。 一方、犬は猫と違い、先祖が狼といわれるように集団生活が基本の動物である。人間と暮らすことが、食べ物の確保につながることを理解し、獲物の発見、捕獲 の手助けなどを通じ、野犬から飼い犬へ変化してきたと言われている。 最近、飼い犬のアルファ シンドローム現象が起きているといわれている。ご存じの方は多いと思うが、本来人間に従属すべき犬が、その集団の中で No.1 であると自任した行動をとる現象のことである。最近、飼育動物に対して「・・・・してあげる」的な言葉を聞くこと多くなったように感ずるが、躾不十分な甘 やかしがこの現象を生み出しているようである。 我が家の老犬が十分な躾をされたとは思わないが、雌のせいもあるのか、自分は No.2 と自任しているようである。従って余分なストレスを持ち込まず、食欲旺盛なで肥満化老犬として、猫にほえる以外、暇が有れば寝ているという安定した生活を 送っている。 (戻る)
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