我が家の庭の四季折々       古橋 靖子


 我が家の庭は、無造作に沢山の花木が植えてあります。 生け花の材料には、ほとんど困ったことはありません。 でもお正月・お彼岸・お盆の時は、花屋さんから買い求めますが、其の他は、床の間、玄関を我が家の花木で、 飾って自己満足しています。

 冬は「万両」「千両」「おもと」「福寿草」「水仙」「ねこやなぎ」「椿」は10種類位植えてありますが、 適当に、次から次と花を楽しんでいます。「梅」は実がなるのが楽しみです。生け花に映える、可愛い小花を付ける 「雪柳」が 好きです。水揚げがあまり良くない、黄色い花びらが幾重にも付く「みつまた」も、生けます。
そろそろ、お正月に生けた花も終わりのころ、春風が「じんちょうげ」の花の香りを届けてくれます。

 春はいろどりの花が咲き誇ります。「つつじ」「ぼけ」「花桃」「山吹」「牡丹」「しゃくなげ」「しゃくやく」 そして多くの草花が咲き乱れます。それに、15年以上経っていますが、まだ、1度も開花しない「さくら」は、今年こそはと、 毎日花芽を眺めていますが、葉桜になってしまった時は、あ〜あ、やっぱり花芽でなかったのかと、がっかりします。
また、私は春になると、「さくら」「さくら」と浮かれ騒ぐので「さくら」馬鹿とあだ名付いています。

 初夏から夏はなんと言っても、「アジサイ」です。「アジサイ」は、生け花に生けてから、接木をしても、根付くので、沢山増えます。 色違い、額の違いと10種類位あります。 そう 接木といえば、バラの木も良く根付きます。朝起の楽しみは、「あさがお」があります。「のうぜんかつら」「ひまわり」と 水やりが忙しい毎日です。

 秋は澄みきった青空の下で、風にゆられながら咲く「コスモス」(秋桜)が好きです。 「コスモス」は種を蒔かなくても 毎年色々な色の花が咲いてくれます。 「萩」「菊」「彼岸花」「さざんか」「お茶ノ木」は、絵手紙を描くのに重宝しています。 晩秋の香を告げる「きんもくせい」「つわぶき」「柚子」「花石榴」など等、山からは木枯らしが吹き、庭の木々は、やがて 訪れる暖かい、春まで、じっと耐え忍んでいます。

 本当にねこの額ほどの庭ですけれど、四季折々の草花・花木を愛でています。

平成20年 (2008年) 2月 21日

 


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