万葉集巻20には天平勝宝7歳(755)に、遠く九州に派遣された東国の 防人(さきもり)達の歌が10首載せられている。その中に久慈郡出身の 丸子部佐壮(まるこべのすけお)の次の和歌がある。 久慈川は幸くあり待て潮船に 真楫繁貫き吾は帰り来む これは、「久慈川よ、変わらずに無事で待っていてくれ。 防人の任期が終わったら潮船に梶をいっぱい通して帰って来よう」 という意味である。 この歌碑は旧国道349号線の久慈川の幸久橋のたもとに建っている。 上河合町。(常陸太田駅から約3キロ) 防人の碑