上諏訪神社の石段供養

 高鈴山国道の鮎川6号国道の、鮎川北の信号を鮎川に沿って山側に10分ほど歩くと、上諏訪神社の鳥居が見える。その手前右側に古い石段があり、この上がり口左側に石段供養塔がある。「高さ45センチ幅58センチ」 元禄16年(1703)の銘があり, 今から300年前の相当古い石塔である。
 「石段」の壇の字は、普通土編の「壇」の字を使うが、この石塔は「檀」の字である。檀には仏教的に「施す」「施主」と言う意を含む。この石塔は石檀を寄進した記念に建てたものであろう。 
この石段の上には、アパートがあり上がっては行けない。又上の方は土に埋もれてしまい、昔の参道の姿は消えている。しかし、石塔のまわりや付近に残る杉、椎、欅の大きな切り株が、当時の深閑とした参道を偲ばせる。

(出典:日立の石仏散歩。ひたち野仏の会編)



石段供養塔



古い石段


上諏訪神社の鳥居


上諏訪神社

(戻る) (前へ)