会瀬港タイトル
日立市の漁港、会瀬漁港を平成27年3月31日、取材しました。取材には久慈町漁業協同組合会瀬支所長の横田さんに協力をいただきました。次のようなお話を伺いました。
会瀬漁港は茨城県で唯一定置網による漁をしている、定置網漁法は100年近く続いている、専任者は2,3名で、漁協で雇用している人は30名程、4年前の東日本大震災では大きなダメージを受けたが、今ではほぼ立ち直っている、等々です。
                                          取材:金谷 俊治、菊池 誠、内藤 達郎
水揚げ
上の写真は、漁を終え7時頃から水揚げをしている船です。
会瀬支所は大きい船(19トン)と小さ目の船2艘を有しており、沖合6qの場所に設置されている定置網による漁獲では、この2艘の船が対をなして活動。
水深30m〜45mの所に設置される定置網は長さは1000mにも及び、2ヶ統あります。通常作業時間は朝5時から午後2時までと伺いました。
水揚げされたサバ
当日水揚げされた鯖です。昨日に続きこの日も大漁の由で、1回目の出漁で、500s入りプラスチック専用ケース33個が満杯になりました。全部で16.5トン余りです。
大きい鯖は缶詰など食用に、小さいものはハマチ養殖の餌になるそうです。10時過ぎ、2艘の船は再び定置網のある漁場に向かいました。
水揚げ状況
底を開けたり閉めたりできる専用の網で、鯖を船から陸のプラスチック専用ケースに移し替えていました。延々と2時間も繰り返し作業です。大漁に漁師さんたちもつい顔がほころんでいました。
今日の水揚げは大津港の業者に買い取られたそうです。 
カナガシラ、カワハギ
  鯖に混じって水揚げされカナガシラ、カワハギなど高級魚
ヒラメ、カワハギ
   カワハギ、それに4.9キログラムもあるヒラメも
フグ
当日水揚げされた高級魚フグです。数十尾獲れました。
この日は水揚げされませんでしたが、これから夏に向けてタイ、サワラ、メジマグロ、イナダなどが獲れるそうです。またヒラメは多いときは1〜2トンも獲れることがあるそうです。
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会瀬支所では、県立海洋高校の実習生を毎年20数名受け入れており、この日も1人新卒者が作業をしていました。
2艘の船が沖合に出港した後、陸の漁師さんたちはホッと一息、私たちも漁港を後にしました。
 
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