日立市の4つ目の漁港として久慈漁港を取材しました。本取材は久慈町漁業協同組合の山元理事ほかの皆さんにご協力をいただきました。久慈漁港には19トンクラスが1隻、15トンクラスが3隻、10トンクラスが1隻で計5隻のの底ひき船があり、この5隻が漁を終えて次々と漁港に帰ってくると、市場は大変忙しい水揚げと競りの環境となり、業務の邪魔にならないように取材させて貰いました。  取材:内藤 達郎、大越 健児、金谷 俊治、真瀬 寛、菊池 誠、宇梶 秀夫 
着岸した船からはすぐさま今日の漁獲が樽ごと運び上げられます。樽には魚の種類ごとに仕分けられていました。写真の向こうに見える漁港護岸工事が進められています。今年、9月の完成をめざしているようです。 
 ヤリイカは樽に縦に並べられています。この方法はヤリイカの鮮度を保つ目的があるようです。
大きな「さくらダコ」です。ミズダコ、ヤナギダコの総称として「さくらダコ」と名付けられ、「市のさかな」に制定されています。タコが入った樽はタコの墨で真っ黒になっているものもありました。 タコが見えないのを船主の配慮で樽から出してくれて、写真を撮ることができました。
ヒラメの水揚げが多いように感じました。大きいヒラメは船倉から網ですくって手持ちで水揚げしていました。上の容器から飛び出したヒラメも同じように船から直接持ち込んだ一匹でした。これは4キログラムくらいでしょうか。この日は11.5キログラムを測ったヒラメもありました。 
ノドグロといわれているアカムツです。水深100メートル〜200メートルに生息します。 
メヒカリといわれるアオメエソです。底引き網で漁穫されますが、網は水面近くを引いて漁をします。脂がたっぷり、から揚げで美味しく食べられます。 
水揚げした桶の中の魚をさらに大きさごとに分ける作業もあります。上の写真、どちらも船主自らが手早くわけています。右の写真、ヒラメが宙を飛ぶようにかごに入れられています。
市場のセリ担当がベルを鳴らすとセリの始まりです。セリ直前のカゴの中を見て、魚を吟味し買うかどうか瞬時に決め競りおとします。 セリの声があがると市場は緊張と活気さがさらに増すように感じました。
漁港で水揚げした魚、その魚を食べたいと思いました。久慈漁港から近い道の駅ひたちおさかなセンターで魚を買い入れすることができますが、料理で食べることもできます。おさかなセンターにある祥天丸の料理が写真です。これらの魚は前夜に揚がったものばかりで「刺身定食」「煮魚定食」です。写真ではご飯とあら汁を省略しています。
今回の取材で、久慈漁港底引き船の「住吉丸」「祥天丸」「忠宝丸」「大昭丸」「大彦丸」の皆さんにご協力をいただきました。 
 日立2014 / きららトップページへ