特別養護老人ホーム  成華園

 日立市の海岸通りを通る国道245号線を東海村方面から北へ久慈川を過ぎ、茂宮川を渡ると下の写真の介護老人福祉施設・特別養護老人ホームの成華園が目に入ります。開設は平成15年4月で、現在10年を経ていますが施設の中はきれいで清潔さを感じられます。
 予めお願いして取材には、成華園事務長が対応してくれました。当日は、音楽会があり入園者は殆ど、会場に出ておられ居住のお部屋は留守のところを見学させて、もらいました。 

 現在の定員は特別養護老人ホームが50名、ショートスティの10名で計60名ですが、4月には写真の左奥に定員20人の増設が完成して、合計80名となります。上の写真のように施設は高台にあり、太平洋に面した東側、茂宮川に面した南側と太陽の明かりが入り、建物はロの形としてどの部屋も自然光の明かりが入るような設計になっています。陽の明かりは人の日夜のリズムを保つために大切で、要介護者のオムツ非使用を推進する上で、効果が出ているそうです。

 取材の日は、3月3日の端午の節句から2日過ぎた日でしたが、玄関ホールには七段のひな人形が飾られていました。上の写真は、入居者楽しみの音楽会の会場で、歌手が歌っているところです。入居者のほとんどの方が、この会場におられました。

 2階の食堂で、ゆったりとした広いスペースを感じます。窓は広く、ガラスの向こうには輸出入車の一時保管場で、車が沢山見えます。
 窓のすぐ下は茂宮川がゆっくりと流れ、この眺めは入居者の心を和ませてくれているそうです。
 寮母室は入居者の目が届く回廊の角に設けられています。ロ形の建物は回廊が繋がり、徘徊をしていた人も自然の陽の明け暮れのリズムに合って徘徊をしなくなった例もあるそうです。  個室の一部です。楽しくなるような飾りつけをしてあり、生活をエンジョイしているようです。生活リズムや介護士さんの指導で、介護レベルが大きく下がった方もおられました。

 廊下の角には談話室があります。担当の介護士さんが季節にあった飾り付けをして、季節感を感させています。ここはコミュニケーションの場所として使われています。

 中庭は光、風、緑を施設に取り込む役割があります。自然を感じることが、生活リズムを維持することに繋がるのです。介護士さんは3〜4人の入居者に1人が付いているそうです。 

 4人部屋入居者の食堂です。ショートステイの方が4人部屋に入ります。現在、入居希望者は約200名の方が待っているそうです。毎年、10名ほどの退所数とのことで、施設の不足が感じられます。

 写真は茂宮川と川にかかる国道245号線の茂宮大橋です。国道から見える鉛筆形の丸い建物の1階から見た写真です。この上の2階は図書室になっています。
成華園のホームページ
http://seikaen-seiwakai.com/ 
取材日 平成25年3月5日 
取材: 金谷俊治、小滝まさ子、鈴木富美江、宇梶秀夫

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