泉が森

 清水の湧出で知られる泉が森は、日立市水木町2丁目22番にあり、昭和44年12月1日付けで茨城県指定文化財史跡になっています。また、茨城百景の一つにもなっています。

JR大甕駅から東北約1kmのところにあって、椎、杉、ヒノキ等の老樹がこんもりと茂り小山をなしています。この森の広さは約1200坪ほどで、その中には延喜式内社泉神社が祀られています。

泉神社のすぐ下の窪地に、清水がこんこんと湧き出ている泉があります。東西にやや長い楕円形で、周囲約50m位。池の中央より西よりの所に弁才天を祭った小島があります。今でも、池底の中央より砂を巻き上げて、清水がもくもくと湧きでているのが見られますが、昔(50年ほど前)は、噴出の様はもっと盛んで、水量も倍位あったということです。この湧水池は、奈良時代に著された常陸風土記にも登場してくる由緒ある泉で、1000年以上も、枯れることなく、清水を湧き立たせているのは驚きでありますが、これからも、この環境が維持される事を祈りたい気持になります。

イトヨという全国でも珍しい小魚が、この湧水によって生息しているといいます(日立市報99年8月20日号)。この湧水を利用して近くにあった養鱒場に、鱒とともに運ばれてきたもののようですが、湧水でしか生存しないという珍しい魚です。泉が森公民館で、水槽で飼育されていますので、その姿を見る事も出来ます。

水木ささら

水木ささらの特設ページへ

水木トップ      (散歩道