75 特別展示 日立風流物の世界
平成13年3月6日〜4月15日
日立市郷土博物館

huuryuuten.jpg (29304 バイト)   江戸時代から続いた日立風流物は、昭和20年第二次世界大戦の戦災を受け、山車や人形首(かしら)の大半を焼失したが、戦後、日立郷土芸能保存会が中心になって復興に努め、昭和33年、22年ぶりに復元公開されました。翌年には山車が国の重要有形民俗文化財に、さらに、昭和52年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。  平成6年、平安建都1200年記念祭に招かれて京都市街を巡行しました。華やかに飾られた豪華で巨大な曳山である日立風流物が、大観衆の目を奪ったことは疑いないでしょう。日立市内においては、毎年春の「日立さくらまつり」で公開され、市民をはじめ多くの観光客を楽しませています。  このように、全国的にも貴重な郷土芸能として評価されている日立風流物ですが、ややもすると観光資源としてみなされがちですしかし、有形・無形民俗文化財として国が指定したことの意義も忘れてはならないと思います。  国指定からすでに四十数年を経て、いま日立風流物のおかれている状況は大きく変わろうとしています。だからこそ真価を問われる時機でもあります。今回の展示会が、あらためて民俗文化財・日立風流物の世界を見つめ、誇りをもって次の世代に引き継いでいく確認の一助となれば幸いです。 (郷土博物館パンフレット)

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