取材記事

1.設立のいきさつ

 まちづくりプロジェクトの発信基地として、さくらカフェが駅前に2013年6月オープンしたが、山側住宅団地に住んでいる人で、ここまで出てこられない人も多いであろう。それならば、団地内に自由に利用でき情報交換の場となる、さくらカフェの出店のようなものを作ろうという発想から、先ずは全体で1000世帯を超える青葉台、堂平団地に白羽の矢が立ち「青葉台サロン」建設の運びになったといいます。

2.利用状況

 取材時点までに約600名が利用された。「オニオンカフェ」「歌声喫茶」のイベント参加の方が主とのこと。
2015年1月10日に行われた「歌声喫茶」に参加しました。30名に近い参加者で、満員の盛況でした。

歌声喫茶
歌声喫茶

3.今後の方針

 日立市の北部地区、中部地区、南部地区の3か所にサロンを設ける計画です。団地によっては、既にふれあいを旨とした組織が活動している処もあり、その場合は既存組織との協調も検討して行きたいとのこと。
 さくらカフェまちづくりプロジェクトは、日立化成グループの日立化成テクノサービス(株)によって運営されていますが、将来は社団法人として独立も考えているそうです。日立化成グループはグローバル企業ですが、企業評価には社会貢献度が1つの指標になるので、それに寄与したいと抱負を述べられました。

4.サービス内容

(1)団地の茶の間としての機能
・団地の茶の間として、ゆっくりお茶を飲みながらおしゃべりをする
・趣味の仲間で習い事をしたり、ワークショップの場所として使う
・映画を見たり、音楽を聞いたり、みんなで一緒に楽しむ
・子供連れの方は子供を遊ばせながらおしゃべりをする
・希望者がいれば学校終了後あるいは学校の学童保育終了後の学童保育を行う
 現在イベントとして「オニオンカフェ」(毎週月曜日)と「歌声喫茶」(毎月第2土曜日、第4金曜日)が行われているが、団地の方が自主的に計画し立ち上げるイベントを歓迎しています。既に20~30名で料理を楽しむグループができているそうです。
(2)暮らしサポートサービス
 屋外作業サポート、屋内作業サポート、代行サポートなどがあるが、一般人、セミプロ、プロそれぞれの作業レベルのサポートを提供できます。
 「青葉台サロン」のメインターゲットは、暮らしサポートサービスではと質問したところ、団地の茶の間としての機能と暮らしサポートを両輪として推進するとの回答でした。

5.会員

 誰でも会員になれます。会員はサポートを受ける側、サポートを提供する側両面あり、両方の立場になる場合もあります。
 年会費は4月~入会が2000円、10月~入会(半年会費)が1000円です。