茂宮川は、久慈川の支流にてその源を多賀山脈の南端高鈴山系真弓山より発する。亀作川および落見川等の支流を併せつつ、日立市久慈町地先で久慈川に合流し、太平洋へ注ぐものである。現在は、久慈川河口付替えと日立港の建設により、日立港内へ注ぐ形となっている。
昭和40年4月、一級河川の指定を受けた。流程は約13kmである。この川の水源地帯は一般に第三紀層および第四紀層に属するが、一部に結晶片岩がある水成岩層を混じている。大部分は針葉樹で多少繁茂する所もあるが、近年森林の乱伐により相当荒れている。
 大橋より上流は河床勾配400/1〜300/1程度で屈曲多く数年度にわたり一部堤防の補強がされている。この川は西小沢・世矢地区、坂本・東小沢地区の灌漑に重要な働きをしているが、大橋付近から下流は水田地帯の落水を流す排水路の役を果たしている。満潮時は海水の浸入によって逆流し、干潮時には順流する潮入川の性質をもち、川口から4kmほど上流の大橋付近まで潮の干満のため排水の悪い湿地帯になっている。
 近年、川口に日立港や貯木場・工業団地が造成され川の様相も変わってきている。
 この川は元久慈川に注いでいたので舟運の便に昔大いに利用された。留町・茂宮には舟付場の地名が数ヶ所残っている。左の地図はクリックすると拡大表示します。
(出展:高萩土木事務所資料、”水と緑のふるさと ひらけゆく日立みなみ”ふるさと資料集より)



茂宮川河口付近