諏訪梅林の馬頭観音様

 諏訪梅林の入口に屋根で覆われた石碑、石仏9基が建立されている。
この中に馬頭観音の石仏が ある。石材質は寒水石で、高さ80cm、巾45cmの、半肉彫刻の像で三面六臂の尊像に作られている。仏像は両手に合掌印を結び右手に斧、次の手に宝籠を持ち、左手は宝輪、 次の手は 宝弓を持っている。
 日立地方では数少ない尊像で、私たちの病気災難の厄除け、一生を幸福に過ごさせてくれる観音様である。時を越えて 昔の里人の心が素朴に伝わってくる。
像の制作は諏訪梅林の造成に先立つ事、70年前、宝暦12年(1726)である。

出典:「諏訪散歩」小泉常夫、大塚和弘、(昭和56年9月1日発行)


馬頭観音


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