水穴


 水穴は、詳しくは「諏訪の水穴」という。
諏訪の水穴は、緑樹が鬱蒼と茂る鮎川の川淵で、むき出しになった石灰岩にポッカリと大き な口を開け、奥から冷たい水がこんこんと湧き出ている。
その奥行きも分からず見るからに神 秘的な様子から,別名神仙洞と言われる。

 七百年余りの昔、諏訪神社を創建した万年太夫藤原高利夫妻は、洞を きわめようと洞内に入り不帰の人となったと伝えられている。
後世、何人かの人が洞の中に入り帰った例がないとされ、その不思議さ は江戸時代から広く知られ「新編常陸国誌」にも詳しく紹介されている。
入り口から凡そ七十メ-トル入ると広い場所がある、ここを「一の戸」  という。  
更に進むと水深が深くなり天井が低くなる。右折しながら20メ-トル 程進むと少し開けた場所に出る、ここが「二の戸」である。
洞内の戸には数基の石碑が立ち「二の戸」の先に光国公の碑文が立っている。
更に百余メ-トル先に「三の戸」があるとされている。「二の戸」より先は知られざる世界で、ず-と奥は信州諏訪に通じているといわれている。

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