宝塔寺と仏像


 大高山宝塔寺(日蓮宗)は、七百年の歴史を持つが水戸徳川の藩命によ
り、移転・閉山の苦難を経ながらも檀徒の信仰で保たれた寺である。
 高萩市赤浜に、鎌倉末期の嘉元元年(1303年)妙法寺が建立された。
水戸藩第二代藩主・徳川光圀の命により、元禄九年(1696年)成沢の地に移
転させられ、寺名も宝塔寺と改称された。

 徳川末期に藩命で廃寺されたが、檀家一同苦労して再興した。


釈迦如来・多宝如来竝坐像
 徳川光圀が元禄九年、寺移転を命じた折りに寄進した仏像と伝えられているが詳細は不明。
小品(幅 糎、高さ 糎、奥行き 糎)ながらも 玉眼篏入、宝冠・冠繪は青銅で作られ、
眉間に白毫を持ち、納衣を通肩に纏 い両手は蓮華合掌を印し結跏趺坐像で、
昭和52年に日立市文化財の指定を受けた。

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